冬の空と枝との対比はきれいだなあと昔から思っていましたが、鳥さんがよくみえるようになるというおまけもあるということで、
寒くてちょいとやな季節ではありますが、
なかなかいろいろいいことあるよね!って思います。
こういう、いままで持ってなかった発想とか着眼点を得ると、ものすごーく嬉しくなります。
特に「役に立たないもの」「ダメなもの」「いまいちなもの」というように思っていた、思わされていたことが実はそうでもないね!って気付いた時は、ほんとうに充実感を感じます。
なんでしょう、経験と体験をリサイクルしてもったいない精神がフルに発揮され満たされている感じでしょうか。
(意味不明でしたらすんません)
突然話が変わりますが、陰陽五行理論という中医学の根本的な哲学がありますが、これ、私は長らく興味を持てなかったんですね。
厳密には、学生時代に多少は興味を持って、入門本程度は入手して、その意味を考えてみたりした瞬間はあり、その本のおもて表紙が目に焼き付いているぐらいには印象に残っていたのですが、その時はそれに関して深追いする気になれず、意味も意義もわからないまま、相当年数放置しました。まあ、当時の価値観的に、しょうもないと思って捨ててしまったってことですね。
その後の経緯を要約すると、なんだかんだと縁がありきっかけがあり接点があり、気がついたら五行理論と臨床事象との関連に強い興味を持ってはった師匠との出会いがあり、そして別れがあり、気がついたら中国の古代哲学とそれに基づく医学の古典に、限りないリスペクトを感じる状態に至っていました。
医学生・医者になってからの年数の間には、こんだけ体系化されてるんだし西洋医学だけで全てが解決するのでは?ぐらいに思っていた一時期もあるし、努力は報われるはずだから自分が一生懸命になればなるほど患者さんがよくなるのでは?と思っていた時期もあります。(いずれもそんなことないと後に判明します…)
でも、いろいろなことを経て、見える世界が変わってきて、結局のところ、自然の流れというものがあり、それに波乗りのように乗るのが一番いい方向に向かうのであるなということを実感するに至っています。
さらに、その「適当に波に乗っているだけ、流されているだけ」なんてのは良くないんだ、とにかく力を込め必死に頑張るべきなんだ!そうでない自分は却下だ!という気持ちすらどんどん薄れて、こんなことではダメだ!こうしないとダメだ!という気持ちが懐かしい感じになりつつあります。
有耶無耶な文章ですが、言語化するのが難しく、それぞれの人のその時の状況にうまく合う言葉や言い方でないと伝わらないのかもしれないし、そもそも伝えようとすることに無理があるのかもしれない内容です。
なんですけど、漢方医学やら自然療法やらに触れて、その後よくなっていく患者さんに共通して、この何とも言えない「ふんわり感」が出てくる印象があるのですね。
「元気になってる」という言い方もできますが、その元気さが、肩の力が抜けてる感じの元気さなんですよね。興味深いです。
もしかしたら、この境地は西洋医学でもやりようによっては達成可能かもしれないとも思いますが。
陰陽五行理論のなんたるかをとことん語れる人にはまだなっていませんが、「私の師匠はこう言っていた」「ここらへんはどうも確からしい」という自分の体験だけは語れるようになりました。
ちょうど最近、昔は一度「しょうもない」と思って捨てた中国古代哲学について人前で話をする機会があり、人生って面白いなと思っています。
そんなタイミングに青空に枝を見ていたら思いが広がり長文を書きました。
何か困っていて、解決の糸口がつかめない方に、古代哲学にも基づいた(というとえらい大げさですが…)治療法をしております。興味のある方においで頂ければと思っています。