過去に桜との楽しい思い出といえば、
学生時代哲学の道の夜桜を見に行ったり、
職場の人たちとゴザ敷いて騒いだり、
花よりだんごの子供達と動物園に行ったり、
基本的に自分が桜を見て、または桜の下だからってことで楽しむスタイルでしたが、
大台に乗ったせいかどうなのか、ようやく自分も成長してきたのか、
近年、人が桜を見て楽しそうにしているのを見るのが楽しくなってきました。
集中してソフトクリームを食べる子供、おみくじの結果できゃっきゃ言っている若い人たち、
集中してシャッターを切っている人たち。
人の世は悪いことばかりではないし、
美しいものがあればみんな寄ってきてウキウキするってのは、実に楽しいことであるなあと、
桜に浮かれる、自分を含めた人々を見て思います。
内外のことを憂いたり、先行きを案じたり、より良いあり方を追い求め続けるというのが大人らしい大人であり、推奨されること、という文化がありますが、そこに浸り切らない、そうでない時間をもつことも健康のためにはものすごく大事ですね。
そうはいっても、いきなり「遊びをせんとや生まれけむ」って方向転換するのも難しいことではありますけどね。
この桜の木もたぶん1週間後にはずいぶん違った見てくれになっておられることでありましょう。
こんな日差しの中でこんな開花状況を見ることができる機会、あと何回ぐらいあるのだろうなあ。
と考えると、明るい、楽しい、とりあえずのところは今が一番、って思うに限りますな。
よくよく考えるとまだちょっと寒いし、このあともいろいろあるのだけれども、
あえて視野をすごく狭くすると、桜色ってきれいだよねーってなりました。